東洋医学の「腎」

東洋のいう気・血・津液(水分)は、体内を巡って各臓器や組織を栄養したり老廃物を回収したりする単位です。


腎はこの中でも、主に津液に関係する働きを担当しています。

そして何より特徴的なのは、「精を蔵す」ことです。

精は全身全ての生命活動を支える基盤となるもので、

もっとも大切なものです。

東洋医学では、先天の精と後天の精があり、

先天の精は、先祖から受け継ぐ生命の素で、

後天の精は、飲食物から得られる精です。

例えると、器が先天の精、その中に入るのが後天の精です。2つ合わさった状態で体内に存在します。

先天の精の器は通常年齢とともに小さくなっていきます。これは、生殖能力とか色んな組織が老化していくということから想像ができます。しかし、個人の持つ器の大きさはそれぞれで、年齢相応の器の大きさであれば正常ですが、過労や房事過多などあれば、必要以上に小さくなりますので、器の小ささが原因で病となれば、先天の精の治療となります。

ただの正常範囲の老化は受け入れるしかありません…

一方、後天の精は器の中身なので、器がいくら正常な大きさを保っていても、自分に合った飲食物を摂っていなければ、満たされません。


そんなこんなで、腎は精を蔵している状態で、津液に精を乗せて全身に巡らせる役目をします。前回の心、血が神を乗せるお神輿のように、津液が精のお神輿になります。


五臓はみな連携しあって働いていますが、

前回の「心」と「腎」が特に協調しあうのは、

心の神と腎の精で、2つで「精神」を担います。

知覚や思考、意識判断能力の欠乏、精神の異常などは、心だけでなく、腎も同様に関連して観ていく必要があります。















はり・きゅう慶心堂

東洋医学 女性のための治療室

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