東洋医学の「肺」
東洋のいう気・血・津液(水分)は、体内を巡って各臓器や組織を栄養したり老廃物を回収したりする単位です。
肺はこの中でも、主に気と津液に関係する働きを担当しています。
特徴的なのは、外界との窓口になっていること。
体内の気と外気の交流や、いろんなセンサーの役割をしています。
ほこりやゴミなどの物質や、気温や湿度などのもの、取りいれる食品、他人とのイザコザ、他人の顔色をうかががうような不穏な空気、楽しい穏やかな空気、掛けられるお褒めや誹謗中傷などの言葉なども感知します。
しかし、窓口だからって外界の全てーーーーのものを感知するわけではないです。自分の人生に必要なものだけです。
そして、五臓はそれぞれ連携しあって働いているので、肺は窓口になっているだけで、センサーに感知するものが、その時の自分の体に良いものか悪いものかは、取り入れた後に皆で相談して決めていきます。
二段階認証みたいなものです。
その会議の結果で、津液(水分)を動かして、汗にしたりおしっこにしたり、体内をめぐらせて栄養や潤いにしたりします。
たとえば、何かの刺激で緊張して冷や汗がでるとかおしっこが近くなるとか。これは水分を出したほうがその緊張した体には良いと判断された結果となります。単純に、暑くて汗かくとかもそうですね。
西洋医学の臓器の肺は、臓器の中で唯一自分の意志で動かせるものと言われます。
これは、呼吸でメンタルを整える、瞑想などでよく出てきますが、
気を交流させるという点では、東洋の肺と似ています。
自分のペースにあった呼吸のあうんは、窓口のセンサーも正常に働かせることができます。
無意識でなく、意識的に呼吸の状態を整える時間を設けるのも、肺を強化するのによい方法ですね(^^)/
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