春は“肝”をたすけよう

春の気配を日に日に感じるこの頃ですが、だんだんと、花粉症や気分の不安定などうったえる方が増えてくる時期です。


東洋医学の五行でいうと、春は「肝」が担当します。

東洋医学の「肝」は、西洋医学の「肝臓」とは少し考え方が違っていて、体内の気を全身にスムーズに伸びやかに巡らせる作用のことを言います。特に「木」の性質も持ち合わせているので、その気は下から上に「木」が伸びるように上昇が強い性質があります。

その為、身体の上の方では目がショボショボしたり、鼻水・くちゃみ、肩こり、頭痛、気分の不安定、湿疹などの症状が出やすいです。

辛い症状がでると、どうしても‘病‘という意識になりますが、良くも悪くも、これは肝が働いてくれているからなのです。特に鼻水などで外に出そうとしているものは、❝解毒❞といってよいです。冬の不摂生などで体に余分な水分が溜まっていると、自分が排泄を促進させる為に、花粉などの刺激になるものをわざと取り入れています。←これを花粉症とよんでいますが、花粉によって障害されるのではなく、花粉を利用している、本人の選択なんですね。


これらは肝が働いている証拠ですが、肝が疲れていたりして、その働きが十分でなく、気の伸びやかさが足りなかったりすると、症状が長引いたりせっかくの解毒が中途半端になってしまいます。

そうならない為に、「肝」を元気に助ける方法をご紹介します(^^♪

①ぐっすり眠る

肝や腎は夜みなさんが寝静まったころに働いてくれます。なので、しっかりと寝てないとダメなんです。眠る一時間前にはスマホやパソコンなど目に刺激のある光を止めるとか、夕食も三時間ぐらい前には終えたほうがよいです。

②腹八分目にする

西洋医学でいうと「肝臓」は消化を助ける臓器になりますので、「肝」の仕事量を減らしてやるのもよいです。(ここは西洋東洋似たような考えになります)

③酸味が肝をたすける

酢や梅など酸味は油をよく分解してくれますので、消化を助ける意味でも肝の負担をやわらげてくれます。揚げ物を控えるようにするのもよいです。

④苦味のものを食べる

春の旬のものは苦味が多いです。野草でもフキ、菜の花、よもぎ、つくし、わらび、たけのこなど。これらは伸びる力が凄いので、肝を伸びやかにさせる作用を覚醒させます。

⑤運動する

運動でも特に手足を動かす動作が良いです。

筋肉を動かすことで、全身の気をスムーズにめぐらせる作用をたすけます。


などなどです。

私自身、運動がおっくうでなかなかできていませんが、肝に感謝して、暖かい日にウォーキングでもしたいと思っております(*^^*)























はり・きゅう慶心堂

東洋医学 女性のための治療室

0コメント

  • 1000 / 1000