標治と本治
中国医学では、病気を原因から治すことを本治といい、病気の出ている症状だけを
とりあえずおさめることを標治といいます。
これ。治療を希望するほとんどの方が本治が良いと思っていると思います。
突発的にけがをしたとか、風邪ひいたとか以外は大体が慢性病が多いですが、この慢性病を根本から治そうとする時にその原因を知らねばなりません。本治ですね。
そして重要なのが、鍼灸やその他、手技療法で治せるのは標治と本治の一部分だということです。
つまりは、治療だけ行ってれば治りきる!ってことはないんです。
慢性病の原因がいわゆる生活習慣病だからです。
鍼で生活は治せない。(笑)
患者さん自身で努力しないといけない部分は大きいのです。
その内容は
食事内容、暴飲暴食、運動不足、不規則な生活、働きすぎ、ストレス、メンタルの弱さ、住環境。などなど…
原因がはっきりわかるものだと改善しやすいですが、原因が一つとは限らないので、ややこしい。
生活全般を見直すことになります。
一番難しいのがメンタル(精神的)なことのように思います。
これは本当に深い内容。それでいてメンタルが体に影響することが多いのでやっかいです。
鍼灸治療をしていると、悩み事の一つや二つきくことがありますが、鍼灸は体にアプローチするだけで心にはアプローチしていません。
これが心にもアプローチできたらいいなと思っています。
現在でも、占い師やメンタルを取り扱う業種の方々がおられますが尊敬します。(ただし、心療内科、精神科は結局投薬で済ませるだけなので除外です。)
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